父さんが残ったサイフを見つけた。
中身は小銭だけ、あまり多くない。
これを使ってメシを買いに行こうかなと思ったけど、もう夜遅いし、コンビニの弁当でいいやと思って家近くのコンビニに行った。
父さんが隣にいて商品棚を見ている様子を想像しながら、父さんならどんな弁当を買ってくれるだろう~と頭の中で一生懸命に妄想してみたけれど、残念ながらそういう記憶一切ないので、うまくできなかった。
結局一番安いセール品の弁当を買って、そのまま家に帰った。
コンビニの弁当がとても美味しかった。
ありがとう父さん、こんな夜遅くにわざわざ晩ごはん買ってくれてありがとう。美味しかったよ。おかげでお腹もいっぱいになったよ。お腹がいっぱい、いっぱい、いっぱい。
父さんにも食べてほしかったな。
あぁ、もう死んでるけど。